臨床検査科は、365日24時間当直体制の各検査業務に計9名(男性2名・女性7名)の技師が従事しており、検体検査・生理機能検査の各部門で構成され、一般診療(病棟・外来)・健診(人間ドック・一般健診)の各検査業務を行っています。安全で正確な検査結果の提供が出来るように、様々な外部精度管理に参加しており、日本臨床衛生検査技師会の精度保障施設認証を取得しています。
病気の診断や治療・健康診断などで行われる検査の1つで、検体検査部門と生理検査部門に大別されます。
※患者様から採取した血液の一部は、遠心分離して血清と血球に分離し、検査に用います。
皆様より採血していただいた検体です。
遠心分離機
遠心分離して上澄み(黄色い部分=血清)を検査に用います。
患者様から採取した血液や尿などに含まれる成分を自動分析装置で測定し、各臓器や栄養の状態を推測します。
目的 | 院内で実施している主な検査項目名 |
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肝機能 | AST・ALT・γ‐GTP・ALP・LD |
腎機能 | 尿素窒素(BUN)・クレアチニン(CRE)・eGRF |
膵臓 | アミラーゼ(AMY) |
心臓 | クレアチニンキナーゼ(CK)・CK-MB |
電解質 | ナトリウム(Na)・カリウム(K)・クロール(Cl)・カルシウム(Ca) |
糖尿病 | グルコース(GLU)・ヘモグロビンA1c(HbA1c) |
動脈硬化 | 総コレステロール(T-CHO)・HDLコレステロール(HDL-C)・LDLコレステロール(LDL-C)・中性脂肪(TG) |
栄養状態 | 総蛋白(TP)・アルブミン(ALB)・A/G比 |
痛風 | 尿酸(UA) |
血液中の赤血球・白血球・ヘモグロビン・血小板等の数の増減を測定し、炎症や貧血の有無などを推測します。
出血した際に、止血する機能が正常に働くかを調べる検査です。
止血に関わる成分の多くは肝臓で作られるため間接的に肝機能を診ることもできます。
輸血は貧血や出血の際に必要な治療ではありますが、他人の血液を移植するため、様々な副作用が起こる可能性があります。
輸血検査では、副作用のリスクを下げ、安全な輸血を行えるよう、事前に各種検査を行っています。
①血液型検査 |
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ABO式血液型:A・B・O・ABの4種類に分類されます。 Rh式血液型:Rh陽性・Rh陰性の2種類に分類されます。 ※この他にも、赤血球に付着している抗原の種類により様々な血液型があります。 |
②不規則性抗体 |
過去の輸血や妊娠により、赤血球抗原に対する抗体が産生されていないか確認します。 |
③交差適合試験 |
輸血する血液と患者様の血液を試験管内で反応させ、凝集が起こらないか確認します。 |
患者様から採取した尿・糞便・体腔液(腹水・胸水・髄液)などを検査します。
試験紙を用いて、尿中の糖や蛋白の有無を調べたり、顕微鏡を用いて細菌の有無や細胞を観察し、様々な病気やその兆候を見つける検査です。
排出された便の中に血液の反応があるかどうかを調べ、肉眼的には観察できない消化管出血の有無を確かめる検査です。
2階 生理検査室受付
超音波(人には聞こえない高い周波数の音)を体内の臓器に当て、反射してくる音を電気信号に変換して映像化し、臓器の腫瘍や心臓の動きなどを観察する検査です。
aplio 400
上腕と足首の血圧を測定し、その差から血管の硬さや閉塞の有無を調べる検査です。
血管の硬さは年齢により異なり、自分の血管の硬さがどの年齢に近いのか(血管年齢)を知ることもできます。
心臓が拍動する際に流れる微弱な電気信号を波形としてグラフに表したものです。
その波形の形状やリズムの乱れなどから、様々な心臓の病気の兆候を読み取る検査です。
当院で実施している領域 |
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心臓 腹部 血管(頸動脈・下肢静脈) 表在(甲状腺・乳腺など) |
大きく息を吸ったり吐いたりして、どれだけ空気を取り込み、吐き出せるかを調べる検査です。喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの肺疾患が疑われる時や、呼吸機能の状態を診る時に行われます。