リハビリテーション科

したをさえる らしをさえる」

「Support Someone´s future LIFE

~Asakusa Hospital Rehabilitation~ 」

リハビリテーション科概要

リハビリテーション科は、理学療法士35名、作業療法士20名、言語聴覚士7名、助手2名の総勢62名(2022.4.1現在)で急性期から回復期、外来、訪問リハビリと入院時から退院後までシームレスなリハビリを提供しております。
当科の理念は「創造性豊かなリハビリテーション」です。この理念をスタッフ一同共有し、台東区を中心とした地域住民の皆様がお怪我やご病気をされても「住み慣れたところでそのひとらしく生き生きと暮らし続けていただける」よう役割を果たしてまいります。

リハビリテーション科 係長 鍵和田明子

1)理念

「創造性豊かなリハビリテーション」

基本方針・実行方法

  • 患者様とスタッフが共に心地よい環境作りに努める
  • 柔軟な思考を持ち、知識・技術の向上に努める
  • 地域に根ざしたリハビリテーションサービスの提供

2)特徴

「365日、1日2~3時間のリハビリを提供」

当院の急性期・回復期病棟では、土日・祝日もリハビリを提供しています。
急性期の術後や受傷後の早期から毎日リハビリを行うので早期退院が見込めます。
台東区内で最も多くのリハビリスタッフを有し一人一人の患者様に充実したリハビリを行っています。

「一人一人に適したリハビリ計画」

患者さまやご家族の、思いに合わせたリハビリを行うため関係スタッフが集まりカンファレンスを行っています。
患者様の状態やリハビリの目標・達成度などを話し合い、その方に適したリハビリ計画を立て実行します。

「情報共有を軸に充実したチーム医療」

患者様の情報を共有し、リハビリテーション科はチーム体制で臨床業務にあたります。他職種で毎週カンファレンスを行っていますので、患者様・ご家族にチーム医療を提供することができます。

「退院後も安心して暮らせるフォロー体制」

退院した後も、安心して暮らせるように退院時指導を必ず行います。また、退院後の環境や生活に不安のある方に「訪問リハビリ」で退院後に安心してご自宅での生活が送れる体制も整えています。

「リハビリの地域包括ケア推進」

超高齢化社会の我が国における、地域包括ケアシステムを推進することもリハビリテーション職の役割と考え活動しています。医療介護連携・認知症施策・介護予防・地域ケア会議にリハスタッフが貢献できるように事業計画・スタッフ教育を行っています。

3)リハビリテーション専門職の紹介

理学療法士(PT:Physical Therapist)

リハビリテーション科

理学療法では、起きる・立つ・歩くなどの日常生活を行う上での基本動作の改善を目的としています。、関節可動域の拡大・筋力強化・痛みの軽減・麻痺の回復・心肺機能向上など身体機能に着目した運動療法から、日常生活で必要となる動作を改善させる運動療法を用いて日常生活の自立を目指します。

当院の理学療法士は、医師の指示下で発症早期から理学療法を開始し急性期から回復期へと集中的なリハビリを行い在宅生活を見据えた理学療法を実施しています。退院後も安心して生活できるように訪問リハビリで支え切れ目のないリハビリを行っています。
また、地域でスポーツを楽しんでいる方や本格的にスポーツを行っている方へのリハビリも積極的に行っています。

作業療法士(OT:Occupational Therapist)

リハビリテーション科

作業療法とは、作業活動を通して、より自分らしく生きていくことを支援していくことです。
当院の作業療法士は、「患者さんの思いを引き出し、一緒に目標を決めるように支援する」をスローガンに1人1人に合わせた生活課題を患者さまと共に解決していきます。
疾患では、脳卒中による上肢麻痺・高次脳機能障害の治療を中心乳がん術後のリハビリや手の外傷や脳卒中による麻痺に対してはスプリント作成や徒手によるリハビリを行い、退院後は外来や訪問リハビリと継続した切れ目のないリハビリを行っています。

言語聴覚療法士(ST:Speech-Language-Hearing Therapist)

リハビリテーション科

当院の言語聴覚療法では、失語症や構音機能といった言語機能のほか、高次脳機能や摂食嚥下に対して評価や指導を行っています。
摂食嚥下障害の方には、医師と連携して、嚥下造影検査(VF)も行っています。言語聴覚室は4室あり充分な環境が整っています。
失語症・高次脳機能障害を呈した方への介入に関しては豊富な評価用具もそろえており、根拠に基づいた専門的な評価や治療を提供しています。
摂食嚥下機能への介入では食形態や栄養管理の提案も言語聴覚士から行っています。多職種間の連携が患者様の質の評価に繋がっていくと考えています。

4)教育システム

OJTとOFFJTを有効利用した教育システム

浅草病院では、様々な病期や疾患の患者様のリハビリの経験を積んでもらいます。具体的には、当科医療保険領域における5つのチーム(整形外科チーム、内部障害チーム、回復期チーム・外来チーム・訪問リハシーム)をローテーションしながら経験を積んでもらいます。ローテーションを経て専門職としての視野を広げ、キャリアデザインを行いながら自分の専門としたいことを見つけてほしいと考えております。

AMGリハビリテーション部の個別能力 ラダーシステムを導入

AMGリハビリテーション部に共通する個別能力開発(クリニカルラダー)を構築し運用しています。定期的に自分の能力評価を行い、できていること、これから高めるべき能力を知ることができ、研修、ジョブローテでバックアップしています。

充実した新人研修

新人研修は、年間計画を立て計画的に行っています。
特に、浅草病院では新人研修の一環として、急性期と回復期を新人のうちに必ず経験することからスタートします。そして、シームレスなリハビリテーションを学びます。

新人研修年間計画表

充実した新人研修

2021年度 リハビリテーション科 勉強会一覧
【院外研修】
AMG外 日本理学療法士協会 臨床実習指導者講習会
日本作業療法士協会 臨床実習指導者講習会
台東区地域リハビリテーション連絡会 症例検討会
AMG内 AMG主任職初任者研修
AMG係長以上研修
AMG PT部会主催勉強会
AMG OT部会主催勉強会
AMG ST部会主催勉強会
【院内・科内勉強会】
院内勉強会 医療安全勉強会
感染対策勉強会
糖尿病勉強会
接遇勉強会
科内勉強会

乳がんの治療について
足部の解剖・運動学について
野球における肩関節の運動学と評価について
心不全について
内部障害チーム勉強会:廃用症候群について
運動器チーム勉強会:基本動作について
OT・ST勉強会:高次脳機能障害について

OT勉強会:MTDLPについて
OT勉強会:スプリントの作成実技
OT勉強会:認知行動関連アセスメント
訪問チーム勉強会:訪問リハビリ現地研修
回復期チーム勉強会:高次脳機能障害と復職について
ST勉強会:脳画像の味方について
ST勉強会:摂食嚥下について

5)実習生

リハビリテーション科では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の養成校から多くの臨床実習生を受け入れております。

前年度の実習生の受け入実績

2020年度:実習生受け入れ実績
学校数 臨床・総合 評価 見学・体験 小計
6校 3 3 1 7
理学療法学科
都道府県 学校名 臨床・総合 評価 見学・体験 小計
埼玉 文京学院大学 1 0 0 1
埼玉 日本医療科学大学 0 1 0 1
埼玉 医学アカデミー 0 1 0 1
千葉 帝京平成大学 千葉 1 0 0 1
東京 帝京平成大学 池袋 1 0 0 1
東京 杏林大学 0 1 0 1
合 計 3 3 0 6
作業療法学科
都道府県 学校名 臨床・総合 評価 見学・体験 小計
東京 帝京平成大学 池袋 0 0 1 1
合 計 0 0 1 1
言語聴覚療法学科:なし

6)リハビリテーション室・設備について

隅田川に面したリハビリテーション室は、明るく広々としています。
また、言語聴覚室は4部屋あり、集中してリハビリが行えます。