眼科

主な対象疾患

白内障

白内障とは水晶体という目の中のレンズが加齢とともに混濁する疾患です。

かすみ、眩しさ、見えづらさなどの症状があります。手術によって水晶体を人工のレンズに入れ替えることで、症状の改善が得られます。当院では従来の単焦点レンズに加えてLentisといったピントが合う幅の広いレンズを選択することができます。自費診療になりますが、多焦点レンズも使用できます。月曜入院、火曜日退院の1泊2日となります。

後発白内障

白内障の手術をしてから数ヵ月-数年で再度かすみ、見えづらさが生じることがあります。その原因の多くが後発白内障です。白内障手術では水晶体は摘出しますが、水晶体の周りの袋(水晶体嚢)を残して、そこに人工のレンズを挿入します。その袋が手術後に混濁し、視力低下を起こします。Nd:YAGレーザーというレーザーで混濁を取ることができます。入院の必要はありません。

緑内障

緑内障は眼圧の影響で網膜と言う目のフィルムを作る細胞が徐々に機能しなくなってしまう疾患です。

周辺部から視野欠損が起こり、中心部に至ると高度の視力低下を来たします。初期に自覚症状がでることは殆どないため、眼科での検査が必要となります。一度機能しなくなった細胞を元通りに戻す方法は現在のところ見つかっていません。眼圧を下げて視野欠損の進行を抑える事が治療となります。眼圧を下げる方法として点眼と手術があります。当院ではi-Stentという小さなチューブを目の中に留置して眼圧をさげる手術を施行しています。国内では白内障と同時手術のみ保険適用となります。

網膜、黄斑疾患

網膜は目のフィルムにあたる部分です。光の信号を電気の信号に変える働きがあります。脳と同様に神経の細胞からできているため、網膜が障害を受けると完全な回復は困難となります。黄斑は網膜の一部で、角膜、水晶体という目のレンズを通った光の焦点に位置する特に大事な部分です。黄斑が障害されると、中心部が歪む、見えないなどの見たいところが見えないという症状がおこります。網膜、黄斑疾患の手術は硝子体手術と呼ばれ、当院では原則として月曜入院、金曜退院の4泊5日となります。

黄斑前膜

加齢によって黄斑に膜がはり、網膜にシワがよってしまう疾患です。

網膜前膜、黄斑上膜とも呼ばれます。線が歪んで見えるなど視力低下の原因となります。硝子体手術で膜を除去することによって歪みの進行を抑え、視力を回復することができます。

黄斑円孔

加齢によって黄斑に穴があき、急激な視力低下をおこす疾患です。
見たいところが見えないという症状がでます。硝子体手術で穴を閉じることができます。手術後に数日のうつ伏せが必要となります。

網膜円孔・網膜裂孔

強い近視、外傷、加齢によって網膜に穴があいてしまう病気が網膜円孔や網膜裂孔です。
穴の周りをレーザーにより補強し、網膜剥離の発生を予防します。入院の必要はありません。

網膜剥離

網膜にあいた穴から目の中の水が網膜の裏に周って網膜が剥がれてきてしまう病気です。
放置すると失明に繋がる疾患です。バックリング手術や硝子体手術が治療となります。当院では硝子体手術のみ施行しております。手術後にうつ伏せが必要となります。

加齢黄斑変性

紫外線、喫煙などの影響、遺伝的要因で黄斑部に浮腫を生じる疾患です。
中心が歪み、高度の視力低下をおこします。抗VEGF抗体という薬を目に注射することで治療が可能です。再発が多く、難治性の疾患です。注射は月に一回、火曜日の午後に施行しております。

その他

霰粒腫(ものもらい)
切開などの日帰り手術が可能です。眼瞼下垂や眼瞼内反など瞼の疾患は手術施行しておりません。小児、就学児の斜視、弱視、屈折異常などの治療を行っています。

医師紹介

  • 学歴
    平成10年 宮崎大学医学部卒
    所属学会
    • 日本眼科学会
    • 日本体力医学会
    • 日本眼光学学会
    専門医・認定医等
    • 日本眼科学会眼科専門医
    • 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
    • 厚生労働省麻酔科標榜医
    • 厚生労働省臨床研修指導医
    専門分野
    • 動体視力
    • 眼球運動解析
    • 眼科一般